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広告主, イベント

AppLovin x アドテック東京
海外企業の日本進出とどう戦うか

by Kae Mochida on Oct 26, 2018

AppLovin は、2018年10月4日・5日、東京国際フォーラムにて開催されたアジア最大規模のマーケティングカンファレンス「アドテック東京」に初出展いたしました。

ブースに豪華ゲストを迎え、モバイルECからオムニチャネルマーケティングまで、モバイル業界の幅広いテーマについて興味深いお話を伺いました。この全10セッションは、AppLovin 公式Facebookページでライブ配信を行いました。

当日開催されたセッションのうち、本記事では第3回目のセッション「海外企業の日本進出とどう戦うか」の様子をお伝えします。登壇者には、Septeni America の荻田様をお迎えし、モデレーターは弊社 萬野が務めました。

 

海外勢が日本市場で大きく伸びてきている

萬野:「海外企業の日本進出とどう戦うか」と題しまして、Septeni America の荻田さんをお招きして進めていきたいと思います。よろしくお願いします。まず簡単に自己紹介を簡単にお願いいたします。

荻田:知っている方々ばかりなので、改めてにはなりますが、Septeni America の荻田と申します。現在は、日本を主な拠点とし、グローバルにおける日・韓・中・欧・米の企業を中心にインアウト・アウトインをともにサポートさせていただいています。その中で、Applovinさんと一緒に担当するケースが多い領域をメインでやっています。

萬野:ありがとうございます。海外のクライアントさんの日本進出、もしくは日本のクライアントさんの海外進出の部分をメインにという形ですね。

荻田:はい、そうです。

萬野:なぜ今回「海外企業の日本進出とどう戦うか」というテーマをピックアップさせていただいたかと言いますと、弊社も海外の会社なので海外の案件が多いのですが。特に最近日本のマーケットで海外勢が伸びてきていると感じることが多くて。皆さんここを歩いても分かるかもしれませんが、目の前のブースは meitu さんですし、こっちに Tik Tok さんいらっしゃいますし、海外の企業さんのブースが増えてきているかなと思うんですけど。その辺りどうですか?  やっぱり増えてきていますか。

荻田:増えてきていますね。僕自身もグローバル案件にジョインさせていただいたのが6年前からなのですが、広告主サイドでいうと、ちょうど5年前ぐらいがアメリカ勢の案件が結構多く、4年前ぐらいに韓国勢が伸びてきたかなという印象です。直近では中国勢が伸びてきて、アメリカ勢もまた復活してきている印象があります。媒体の方では、海外勢がすごく伸びてきているという印象は、直近の2~3年で非常に強く感じていますね。

 

決裁権が現場にあるため、タイミングを逃さない

萬野:次のトピックなんですが、なぜ海外勢が伸びているのかという部分を。何か日本の企業との違いがあるから伸びているんだと思うんですけど。方針であったりとか、そういった部分で顕著に感じることはありますか。

荻田:個人的には、やっぱり内部組織の違いが大きな要因かなと思っています。日本では、広告主側、媒体側ともに、組織内で制御されてしまう傾向がある気がします。海外勢が伸びてきているというよりは、日本勢が少し謙虚になりがちなのでは、というのが個人的な見解ですね。

萬野:むしろ日本勢がシュリンクしていると。

荻田:というよりも、今まで横ばいだったのが、海外勢の勢いで相対的にシュリンクしている様に見えている気がします。

萬野:なるほど。日本のクライアントが、よりコンサバになっているイメージですか。

荻田:日本の企業は比較的慎重に進めていくイメージはあります。一方、海外勢は、決裁権が全部現場担当者にあるので、たとえば新しい媒体がスタートした場合でも、すぐに取り組みを開始することができている気がします。そこの違いは結構大きいかと思います。

萬野:中国の会社とかでも、現場の方が Go と行ったら Go になるんですか?

荻田:もう Go ですね。新しい媒体やサービスが開始したら、電話一本で、スタートする企業も多いのではないのでしょうか。

萬野:それは、日本は結構厳しい場合が多いかもしれませんね。

 

キーワードは「積極投資」

萬野:同様の理由かもしれないですが、初速の勢いみたいなのが明らかに違う印象をネットワーク側としては受けていて。中国のクライアントさんって、どちらかというと最初にいくら使えるかみたいなのを重視してやって来ることが多いのかなと思うんですが。その辺りってどうですか。

荻田:キーワードとして、「積極投資」があるかなと思っています。通常日本の場合だと、ある程度経過を見ながら投資を進めていく場合が多いかと思いますが、海外のクライアントさんの場合最初から積極的に投資を進めているケースが多いのだと思っています。その「積極投資」の動きも初速の勢いに結構関係しているのかなと思いますね。

萬野:やはり広告は、「お金を使えるかどうか」というのが一つの KPI として重要かなと思っています。使った分に対して、割合で返ってくるのが ROAS だと思うので。100万円使って 30% 返ってきても、30万円しか返ってこないという状況である中、中国のクライアントさんて1億とかに2億とかいう単位で予算を使いますよね。でもそれでちゃんとリターンも出ていると。

荻田:もちろんリターンを見た上での逆算だとは思います。

萬野:その辺の KPI に対する考えとして、差があるんですか。

荻田:差はありますね。具体的には、一般的なKPIの考え方に加え、もう一個のベクトルとして、クライアント側から「この媒体の在庫では僕たちは何パーセントの出稿シェアを持っているのか?」という点を聞かれるケースも結構多いです。ここは特徴的なのではないかと思います。

萬野:それ面白いですね。その話を日本で聞いたことはあまりないですね。

 

中国のクライアントは考え方がそもそも違う

萬野:中国のクライアントさんの日本配信って、最近ものすごい増えてきて。僕自身は2ヶ月に一回とか中国に行ってるんですけれども。

荻田China Joy も一緒に行きましたね。

萬野:行きましたね。むこうでされる質問というのが、全く日本のクライアントさんと違います。中国に行くと、「1ヶ月で10億使うにはどうしたらいいの」という質問が来ます。日本で受けたことない質問です。「 CM やればいいんじゃない?」みたいな答えを返しますが (笑)。やっぱり発想の根底が全然違うのかなというのを肌で感じますね。

荻田:「いくら使って何インストールとって、売上ランクが1位になるためにはどうすればいいの」というような、すごく抜本的な質問が来ますもんね。

萬野:10億使うことによって億単位の金を稼げるというのが根底にあるんだと思います。お金を使えないというのは、その時点で失敗、みたいなイメージを持っているのかなと。

荻田:彼ら自身、どれだけ存在感を出せるかということを、すごく重要視している気がしますね。テレビ CM のクオリティとかもとことん突き詰めますし、やっぱりそこは強いこだわりを感じます。

日本市場をもっと盛り上げていきたい

萬野:最後に何かまとめで。今後御社としてもやっていきたい分野とか。やっていきたいこととか。日本のクライアントさんとどういうふうにやっていきたいかと。もしあれば。

荻田:ブース全体としてもそうですし、かつ広告主側でも媒体側でも海外勢が増えてきている中で、個人的には、日本の文化の良さをより出していきたいと思っています。海外の日本進出も含め、この日本市場を一緒に盛り上げていけるように頑張っていきたいです。是非とも AppLovin さんと協力しながら一緒に取り組んでいければいいなと個人的に思っています。

萬野:そうですね。弊社もアメリカのプロダクトなので、いかに日本に文化のローカライズをするかというのを考えてやってきた会社なので。同じような考え方なのかなと、お付き合いさせていただく中で思いますね。

残念ながらお時間となりましたので、セッションはここまでとなります。本日はありがとうございました。

 

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Kae Mochida|Marketing Lead, Japan and Korea