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デベロッパー

モバイルゲームのスケールアップに役立つKPI

by Yu Nakamura on May 20, 2021

モバイルゲームビジネスにおいて、指標の適切なトラッキングとテストはスケールアップするために重要なアクションの一つです。ゲームのパフォーマンスを最終的に決定する上でLTV の測定を補完するものとして、インストールごとの収益(RPI)、リテンション、アプリ内のイベントなどの KPI があります。

では、ゲームやアプリのスケールアップは、どのように始めればよいのでしょうか?より多くのリソースを投入するタイミングは、どのように見極めるべきでしょうか?このような判断をするためには様々な指標がありますが、すべて測定基準に集約されます。 

 

スケールとは? 

モバイルゲームやアプリのスケールアップは、一般的に AppLovin、Facebook、Googleなどの異なるネットワークでユーザー獲得を拡大させ、より多くのユーザーにリーチすることを指します。 

スケールすることで、どのくらいの規模のオーディエンスにリーチできるか、より多くのネットワークでゲームがどの程度成功するかをより深く理解することができます。 

Lion Studios Senior Director of Growth のKatja Llach は、スタジオパートナーとLionゲームの成長を促進する役割を担っています。「ほとんどのスタジオは、まず使用しているネットワークやチャンネルの小さなサブセットでテストを開始し、最初のテスト結果に応じて、より多くのネットワークや国などの対象を拡大していきます」と専門知識を併せて彼女は述べています。

 

注目すべきKPI

ゲームが現在どの段階にあるかによって、スタジオごとにKPIや成長させたい分野が異なります。一般的なものとしては、次のようなものがあります: 

  •   Click-Through Rate(クリック率)
  •   Install Rate(インストール率)
  •   Cost Per Install(インストール単価)
  •   Retention(リテンション)
  •   Rate of in-app purchases(アプリ内課金率)

Katja は、「ゲームのコンテンツが少ない初期段階であれば、クリック率、インストール率、インストール単価など、ファネルの初期指標に注目した方がいいです」と説明しています。  

さらに、「一方では、ミッドコアやAAAゲームのように、デベロッパーが時間をかけて制作したゲームは、深い考察が必要な内容のものもあります。その場合、CTR やインストール率よりは、リテンションやアプリ内課金率のような指標がより重要です」と説明しました。  

 

ネットワークや国を超えたスケールアップ

ゲームの規模をスケールアップする準備ができたら、AppLovin など、様々なネットワークを活用して、もっとも適切なスケールアップ戦略を確認します。 

例えば、最初のテストを一部の国で少ない予算で実施し、パフォーマンスを評価した後、iOS と Android の両方でグローバルに展開します

 

ゲームに改善が必要性を示す指標

テストの長点は、ゲームの成果を客観的に把握ができることです。 

次のような結果は、ゲームがうまく展開されていないことを示す明確な徴候であり、パフォーマンスを向上させるための対策を講じるか、ゲームの完全中止を検討する必要があります。 

  •   リテンションの低下
  •   インストール単価の急激な増加
  •   テストを実施しても、実際には何も改善できていない

スケールアップには時に落とし穴が存在し、本来の目的から外れてしまうことがあります。だからこそ、ゲームが異なるネットワークでどのように動作するかを確認し、インストール数を増やし続けることが重要となるのです。これはデベロッパーが、ゲームのコアメカニクスを解明する前にキャラクターのデザインを変えてテストするなど、必ずしもテストする必要のない部分を優先する場合に起こりやすいです。 

Katja は次のように説明します。「ゲームの詳細をテストしたり可能性を確認するのは簡単です。自分にとって最も重要なKPIに焦点を当て、そのKPIを中心にテストを構成し、段階的に反復を重ねていくべきです。」

成功の定義はそれぞれです。パフォーマンスに目を配り、目標に近づくためにスケールアップしながら改善を重ねていきます。同じゲームはありませんし、あるゲームの成功を決定する目標や評価基準が、別のゲームでも通用される訳でもありません。

しかし、リテンションやLTVなどの主要なパフォーマンス指標を把握しながら市場の類似ゲームを観察し、目標のベースラインを確立することは重要です。

 

Yu Nakamura|Business Development