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広告主, デベロッパー

ウォーターフォール・セグメンテーションによるユーザーターゲティングの最適化

by Tomoya Katagi on Jun 16, 2022

多種多様に異なるユーザーが存在するなか、適切な広告を適切なオーディエンスに適切なタイミングで配信することが力強いエンゲージメントの実現と収益の最大化を目指す上で重要であるとの理解が、パブリッシャーに求められます。AppLovin ではこの度、収益化の管理強化と広告ターゲティングに効率性向上につながる新たな機能 ― ウォーターフォール・セグメンテーションとアドバンスト・ターゲティング ― を MAX に追加しました。

ウォーターフォール・セグメンテーションアドバンスト・ターゲティングを利用すると、ユーザーの価値に応じて一定の価格で特定のユーザー・セグメントに対し、簡単に広告を提供することができます。また、ユーザーレベルの収益レポーティング API が備わっており、お客様の任意のビジネスインテリジェンス(BI)プラットフォームやモバイル計測パートナー(MMP)と連携させて、ユーザー特定に活用することができます。

カスタム・ウォーターフォールを作成する

MAX にはカスタム・ウォーターフォール作成の機能があり、パブリッシャーのお客様は、IDFA ベースで LAT が適用されているケースも踏まえてユーザーをターゲティングする一定のウォーターフォールを作成することができます。これにより、フィルレートや imp/dau の押し上げや収益拡大につながるような適切な価格でウォーターフォールを最適化することができます。

AppLovin 11.0 SDK では、端末のタイプなどを含む弊社が提供する情報、または年齢や性別などを含むデベロッパーから提供される任意のパラメーターなど、ターゲティングに使用できるパラメーターが増えました。こうしたセグメンテーションは UI から直接アクセスできるほか、最適化に取り組むパブリッシャーのお客様の一般的なニーズをほぼ網羅しています。

より踏み込んだニーズ(高価値のユーザーに対する最適化など)のあるパブリッシャーのお客様は、MAX の柔軟性の高いカスタムキーワード機能を使ってターゲティングを強化し、独自のウォーターフォールで各ユーザーグループの収益を最大化することができます。

高価値のユーザーを最適化する

IAP ベースの収益化が軸となっているアプリの場合、パブリッシャーが取り組もうとするのは、ユーザーごとの課金水準を踏まえて表示するリワード動画広告の数のバランスを取ることです。自社アプリで高額の課金をするユーザーがいる場合、こうしたユーザーに対してアプリを使用し続ける中で無制限に多数のリワード動画広告が表示されるのは望ましくありません。

セッションごとのフリークエンシーキャップやゲームプレー内での広告露出を制限する場合もありますが、広告収入以上の課金を行う可能性のある高価値のユーザーに対しては、特定の価格を超える枠で広告を表示できるか見極めたいと考えることもあるでしょう。

機能の活用事例:ユーザーをセグメント分けする

こうした場合、ユーザーを価値ベースのグループでセグメント分けし、それらのグループをカスタムキーワードとして MAX に設定します(例:low・medium・high など)。そこから、各ネットワークの異なる価格帯のグループにそれらを出し、アプリ内入札を活用して競争を活性化させ、より高い ARPDAU を追求します。

利用のヒント

ゲーム以外のアプリでは、ユーザーのアプリ利用時間に応じて各セクションやエンゲージメントレベルが異なる場合がありますが、価格フロア、ウォーターフォール価格調整、フリークエンシーキャップなどを用いれば、同様のグループ化戦略でユーザー体験をコントロールすることができます。

キーワードを活用すれば、特定のグループをターゲットとして、それらのユーザーの平均の CPM に応じた価格フロアを設定することができます。これにより、ユーザー価値に沿ってより最適化された価格設定のウォーターフォールとなります。

 

ローエンドのユーザーと端末へのターゲティングにセグメンテーションを活用する

収益の管理のほかにも、ユーザーセグメンテーションを活用して、技術面の健全性やユーザー体験の向上を実現することができます。

オーガニックインストールがマネタイズ戦略の軸となっているアプリや、定着するユーザーが収益のカギとなっているような非ゲームアプリでは、ローエンド端末の多い地域での複数の SDK 実装が課題となることがあります。

ローエンドの廉価端末は、アニメーションやリソースの重いクリエイティブによるクラッシュや ANR(応答なし)、ロックアップが起こりやすくなっています。こうした場合は広告表示の SDK の数を減らしたり広告表示の頻度を下げることをお勧めしますが、別の方法としては、ユーザーの質とマネタイズ戦略を一致させるというのが考えられます。カスタムキーワードを使ってユーザーをセグメント分けし、新たなウォーターフォールを作成します。

さらに、こうしたケースで実績のあるネットワークのサブセットのみを初期化したいと考える場合は、それらのユーザーグループに対して別の広告ユニット ID を使用し、選択的な初期化ロジックを使用して、こうした端末の負荷を軽減することをお勧めします。これにより、広告ユニット ID とその広告ユニット ID で有効化されたネットワークのみが、MAX で有効化され初期化されることになります。

なお、新たな価格設定やパートナーの導入にあたっては、すべてのユーザーに対して本格適用する前に必ずA/Bテストを行って変更の影響を確認することが重要です。

今後も、MAX の機能を最大限ご活用いただけるようなご案内を掲載していきますのでご期待ください。また、ご質問等ございましたら、弊社営業担当またはサポートチームにお問い合わせください。

 

Tomoya Katagi|Head of Japan, Business Development